2009年10月05日

「解党の進め」を党の機関誌に掲載、社民党、新社会党

 民主党の圧勝、政権交替、3党連立政権の発足は、護憲政党と言われる政党にも様々な波紋を起こしている。
 「社会新報」(社民党機関紙)9月30日号に北海道大学の山口二郎さんの新し政治実現への課題と題する提言が掲載された。
 山口二郎さんは「今回(社民党)が現状維持できたのは、民主党との選挙協力のおかげだろう。ここで私は失礼を省みず、社民党が民主党に合流し、民主党の左側を強化すべきだと申し上げたい。個人的な感情や行きがかりにとらわれ大局を見失うことは、政治家にとって大きな悪徳である。」として、社民党の解散と民主党への合流を提言している。
 「新社会」(新社会党機関紙)10月6日号に「新社会党、社民党がどちらも勢力減少の一途をたどっている事実をみれば、もう一度合併統一で『日本社会党』を再生したらどうか。新社会党の解散、社民党 との合流という勇気ある決断を是非、考えてほしい、民主党という強大な保守党にささいな違いで分立する愚かさに気づいてもらいたい。」との投稿を「ひとこと」覧に掲載した。こうした解党の進めを党の機関誌に掲載することは異常なことだ。
 私は、こうした解党主義の立ち場には立たないが「個人的な感情や行きがかりにとらわれ大局を見失うこと」や「ささいな違いで分立する愚かさに気づいてもらいたい」などの意見は貴重な意見だ。こうした意見を軽視することは、結局はその党の存在意義を失わせ解党への道を早めることになる。
 両党がこうした提言や意見を党の機関誌に掲載することは、こうした提言や意見を踏まえ、保守二大政党に対抗する護憲勢力の結集、護憲の共同候補擁立のために努力する決意の表れと理解したい。
 今夜、新社会党千葉県本部の執行委員会が開かれ、大会に提案する総選挙総括と来年の参議院選挙方針についての議論が行なわれた。
 ここでも「個人的な感情や行きがかりにとらわれ大局を見失うこと」や「ささいな違いで分立する愚かさに気づいてもらいたい」という観点から私なりの意見を述べた。
posted by 浦田秀夫 at 23:53| Comment(2) | 国際政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

北朝鮮の核実験は許し難い行為

 北朝鮮による25日の2度目の核実験に、世界中が怒りを向けた。オバマ米大統領が、核廃絶への道を歩み始めた直後の「希望」に対する背信行為だからだ。広島と長崎の被爆者たちも、「誰も止められないのか」などと憤る一方、「今こそあの時の体験を伝えなければ」と誓いを新たにした。(毎日JP)
 被爆者のみならず、世界の核兵器廃絶をめざす人々にとって、北朝鮮の核実験は許し難い行為である。
 先月の北朝鮮の「ミサイル」発射について、私たちは、軍事を外交カードとする「瀬戸際外交」によって、北東アジアの軍事的緊張を高める北朝鮮の姿勢を容認することはできないと発射の中止を求め厳しく批判して来た。
 「ミサイル」発射が日本のミサイル防衛にお墨付きを与えたように、北朝鮮のこれらの行為は、核先制攻撃や日本の核武装をめざす勢力にその口実を与えかねない。
 
posted by 浦田秀夫 at 22:10| Comment(0) | 国際政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする