昨年の暮れに慶応義塾大学の井出英策教授の「格差を断つ!」〜自己責任・高不安社会から頼り合い・不安ゼロ社会へ〜の講演に刺激を受けて、井出英策教授や東京大学名誉教授神野直彦らの共著「分かち合い」社会の構想(岩波書店)を読み始めた。
本のカバーに「ポピュリズムや排外主義が世界を覆うなか、他者の痛みを分かち合い。お互いが支え合える社会はどうすれば可能か。気鋭の学者らが討議を重ね、労働、環境、生活保障、教育、地域社会、政治、財政の観点から、人間らしい社会への道筋を具体的に構想する」と本書の目的が書かれている。
まだ、全9章の内、序章と終章、第7章、第1章しか読んでいないが、新自由主義を批判し、社会民主主義、福祉国家を目指そうとする者にとっては、必読書とも言える。お正月中(4日)には読破しようと思っている。皆さんににもお薦めしたい。